エリンギを味噌汁に入れてみたら、「思ったより固い」「エリンギだけ浮いている感じがする」「しめじやえのきのほうがおいしかった」と感じることがあります。
一方で、エリンギは味噌汁に向かない食材というわけではありません。
実際に、きのこメーカーのホクトもエリンギを使った味噌汁を複数紹介しています。
ポイントは、エリンギを何分煮るかだけではなく、「どんな食感の味噌汁にしたいか」で切り方と入れるタイミングを変えることです。
| 仕上げたい状態 | おすすめの考え方 |
|---|---|
| エリンギの存在感を控えめにしたい | 薄め・小さめに切り、豆腐や玉ねぎなどと合わせる |
| コリッとした食感を楽しみたい | やや厚みを残して切る |
| きのこの風味を汁になじませたい | だしや水と一緒に加熱する |
| 食感をはっきり残したい | ほかの火の通りにくい具材より遅めに加える |
| エリンギ単体だと物足りない | しめじ・油揚げ・豚肉などを組み合わせる |
「エリンギは味噌を入れる直前に入れる」「赤味噌でなければ合わない」など、一つの方法へ固定する必要はありません。
この記事では、エリンギ味噌汁が好みに合わなかったときに次はどこを変えればよいかまで分かるように整理します。
エリンギは味噌汁に合う?「まずい」と感じるなら食感から見直す
エリンギは味噌汁にも使えるきのこです。
ホクト公式「きのこのお味噌汁」では、エリンギとブナシメジ、大根、にんじんを合わせた味噌汁が紹介されています。
それでも「エリンギの味噌汁がいまいち」と感じる場合は、エリンギそのものより、大きさ・食感・ほかの具材とのバランスが好みに合っていない可能性があります。
大きすぎるとエリンギの食感が強く出る
エリンギは、えのきやしめじと比べても軸が太く、肉厚です。
そのため、大きな塊のまま味噌汁へ入れると、一口の中でエリンギの割合が大きくなります。
やわらかい豆腐やわかめ中心の味噌汁を想像していると、コリッとした食感が強く感じられることがあります。
食感が苦手なら、まずは味噌やだしを変更する前に、今までより薄め・小さめに切ってみてください。
エリンギだけの味噌汁にこだわる必要はない
「エリンギが余っているから味噌汁にしたい」という場合でも、エリンギだけを具にする必要はありません。
たとえば、
- 豆腐
- 油揚げ
- 玉ねぎ
- 大根
- にんじん
- 長ねぎ
- しめじ
などを加えると、食感や味に変化を付けられます。
特に初めて作るなら、エリンギを主役にするよりいつもの味噌汁へ少量追加するところから始めるほうが好みを確認しやすいでしょう。
「薄い味噌汁だから合わない」とは限らない
エリンギには合わせ味噌、赤味噌、白味噌のどれが絶対に合う、と決まっているわけではありません。
味噌を変える前に、
- エリンギを大きく切りすぎていないか
- 具材の量に対してだしが少なすぎないか
- ほかの具材を入れすぎて味がぼやけていないか
- 味噌を濃くしすぎていないか
を確認したほうが原因を見つけやすくなります。
普段使っている味噌で一度基本形を作り、それから味噌の種類を変えるほうが違いも分かりやすいでしょう。
エリンギの切り方と入れるタイミングは「残したい食感」で決める
エリンギ味噌汁で特に重要なのが切り方です。
同じ1本でも、厚く切った場合と薄く切った場合では食べた印象がかなり変わります。
食べやすさ優先なら薄切り・短めにする
エリンギ独特の歯ごたえが苦手なら、軸を長いまま使わず、まず長さを半分程度にしてから薄く切ると扱いやすくなります。
ホクト公式の味噌汁レシピでも、エリンギを長さ4等分にしたあと、縦半分にして薄切りにしています。
特に、
- 豆腐
- わかめ
- 薄切り玉ねぎ
など口当たりのやわらかい具材と合わせるなら、エリンギだけ極端に大きくしないほうが一緒に食べやすくなります。
エリンギらしい歯ごたえが好きなら少し厚みを残す
反対に、エリンギのコリッとした食感が好きなら、すべてを薄切りにする必要はありません。
少し厚みを残すことで、ほかのきのこと違う食感を楽しめます。
「薄切りが正解」「厚切りは失敗」ということではなく、自分がエリンギに何を求めるかで決めるのがポイントです。
うま味を汁へ出したいなら「最後に入れる」に固定しない
エリンギを味噌を溶く直前に加える方法もありますが、それだけが正解ではありません。
ホクト公式の「きのこのお味噌汁」では、だし汁・エリンギ・ブナシメジ・大根・にんじんを一緒に鍋へ入れて火にかけ、弱火で煮ています。
つまり、きのこの風味を汁全体になじませたいなら、だしが冷たい段階から入れる作り方もできます。
一方、歯ごたえを強く残したい場合は、火の通りにくい大根やにんじんを先に煮て、エリンギを少し遅れて加える方法もあります。
| 重視すること | 入れるタイミング |
|---|---|
| 汁にきのこの風味を出したい | だし・水と一緒に加熱 |
| 歯ごたえを残したい | 根菜などより後から加える |
| 薄切りで食べやすくしたい | ほかの具材と一緒でも調整しやすい |
「最後に入れれば必ずおいしい」というより、仕上がりから逆算してください。
先に炒めると別タイプの味噌汁にできる
エリンギを炒めてから汁を加える方法もあります。
ホクト公式「きのこの洋風味噌汁」では、ベーコンときのこを先に炒めてから、だし汁・かぼちゃなどを加え、最後に味噌とバターで仕上げています。
普通の味噌汁では物足りない場合は、
- エリンギ+ベーコン
- エリンギ+豚肉
- エリンギ+少量のバター
など、炒める工程を使った具だくさん味噌汁に変える方法もあります。
これは「失敗した味噌汁を濃い味でごまかす」のではなく、最初から別の仕上がりを狙うアレンジとして考えるとよいでしょう。
初めてなら「エリンギ+豆腐」でシンプルに作る
初めてエリンギの味噌汁を作るなら、具材を何種類も入れるより、まずエリンギと豆腐程度のシンプルな組み合わせから試すと好みを確認しやすくなります。
以下は2人分を作りやすい量にした一例です。
| エリンギ | 1本程度 |
|---|---|
| 豆腐 | 100g程度 |
| だし汁 | 300〜350ml程度 |
| 味噌 | 大さじ1程度から味を見て調整 |
| ねぎ | 好みで適量 |
味噌は商品によって塩分や味が異なるため、最初から大量に入れず、少なめから味を確認してください。
1.エリンギを食べやすく切る
軸の硬い部分や汚れが気になる部分を整え、食べやすい大きさにします。
初回なら薄めに切るほうが、エリンギの食感が強くなりすぎる失敗を防ぎやすくなります。
2.だし汁とエリンギを火にかける
鍋へだし汁とエリンギを入れて火にかけます。
きのこの風味を汁へなじませたい場合は、最初から加熱して構いません。
ほかに大根やにんじんなど火の通りにくい具材を使うなら、この段階で一緒に加えます。
3.具材へ火が通ったら豆腐を加える
エリンギやほかの野菜へ火が通ったら、食べやすく切った豆腐を加えます。
豆腐は崩れやすいため、入れたあとは強くかき混ぜなくても大丈夫です。
4.火を弱めるか止めてから味噌を溶く
最後に味噌を溶き入れます。
味噌を入れたあと長時間ぐつぐつ煮続けるのではなく、全体が温まったところで仕上げます。
普段使っている味噌汁の作り方があるなら、エリンギだけ特別扱いせず、その基本に合わせても問題ありません。
5.食べてから「次回変える1点」を決める
一度作ったら、単純に「おいしい/まずい」で終わらせず、どこが好みに合わなかったのか確認します。
| 気になったこと | 次回変えるポイント |
|---|---|
| エリンギが固く感じる | 薄く・小さく切る |
| エリンギの存在感が強い | 量を減らし豆腐や玉ねぎを増やす |
| 汁にきのこ感が少ない | 最初からだしと一緒に加熱する |
| もっと食べ応えが欲しい | 厚みを残す、油揚げや豚肉を加える |
| 味が単調 | しめじなど別のきのこも組み合わせる |
一度に味噌・だし・切り方・具材を全部変えないほうが、自分の好みを見つけやすくなります。
エリンギ味噌汁に合う具材は「何を補いたいか」で選ぶ
「相性のよい具材ランキング」を覚えるより、エリンギに足りないものを補うように選ぶと失敗しにくくなります。
食感をやわらかくしたいなら豆腐・玉ねぎ
エリンギの歯ごたえが目立つと感じるなら、やわらかい具材を加えます。
特に豆腐は味が強すぎず、エリンギの食感との違いも作りやすい食材です。
玉ねぎも薄切りにして煮ると、エリンギとは違う食感になります。
「エリンギが嫌いだから細かく刻んで分からなくする」のではなく、食べやすい組み合わせを探すという考え方がおすすめです。
きのこの風味を増やしたいならしめじを足す
エリンギ1種類では味噌汁として物足りないと感じるなら、別のきのこを組み合わせる方法があります。
ホクト公式の味噌汁でも、エリンギとブナシメジを組み合わせています。
エリンギは食感、しめじは小さな房で汁になじみやすいという違いがあるため、1種類だけの場合とは印象を変えられます。
ボリュームを増やすなら油揚げ・豚肉
夕食で「味噌汁だけでは軽い」と感じる場合は、油揚げや豚肉を追加できます。
ホクト公式の「きのこのスタミナ味噌汁」では、エリンギを含む4種類のきのこに豚ひき肉、にんじん、しょうが、ごま油などを合わせています。
このように、エリンギ味噌汁を「定番の汁物」に限定せず、具だくさんの一品へ寄せることもできます。
冷蔵庫の根菜を使いたいなら大根・にんじん
大根やにんじんもメーカー公式レシピで実際にエリンギと組み合わせられている具材です。
ただし、根菜はエリンギより火が通るまで時間がかかる場合があります。
厚い大根を使うなら、
- 大根・にんじんを薄めに切る
- エリンギと一緒に水から弱火で煮る
または、
- 根菜を先に煮る
- 食感を残したいエリンギを途中から入れる
という2通りから選べます。
どちらが絶対に正しいというより、エリンギをどのくらい汁になじませたいかで決めてください。
洋風にしたいならベーコン・かぼちゃ・バター
普通の味噌汁ではエリンギがしっくりこなかった人は、洋風へ振る方法もあります。
ホクト公式では、
- エリンギ
- ブナシメジ
- かぼちゃ
- ブロッコリー
- ベーコン
- バター
- 味噌
を組み合わせた洋風味噌汁も紹介されています。
エリンギは炒め物で食べ慣れている人も多いため、先にベーコンと一緒に炒めることで、普段のエリンギ料理に近い方向へ仕上げられます。
エリンギ味噌汁で迷いやすいポイントをQ&Aで整理
エリンギは洗ってから味噌汁に入れる?
商品によって扱いを確認するのが基本です。
ホクトは自社のきのこについて「水で洗わなくてOK」と案内しており、そのまま使える衛生的な環境で栽培していると説明しています。
ほかのメーカーの商品については、パッケージに記載された下処理方法を優先してください。
目立つ汚れがある場合も、購入した商品の案内に従いましょう。
エリンギは下茹でしてから入れたほうがいい?
通常の味噌汁であれば、別鍋で下茹でする必要はありません。
ホクト公式レシピでも生のエリンギをだし汁へ直接加えて加熱しています。
下茹で用の湯を用意するより、味噌汁の鍋でそのまま加熱したほうが手順も少なく済みます。
エリンギは最後に入れるのが正解?
必ずしも最後ではありません。
食感を残したいなら途中から加える方法が使えますが、きのこの風味を汁へ出したいなら水・だしと一緒に火へかける作り方もあります。
「最後に入れる」というルールを覚えるより、食感優先か、汁へのなじみ優先かで選んでください。
エリンギだけでも味噌汁にできる?
できます。
ただし、初めてで好みが分からないなら、豆腐やしめじなど一つだけ別の具材を足すほうが食べやすい場合があります。
エリンギ単体で物足りなければ味噌をどんどん濃くするのではなく、具材の組み合わせを変える方法も試してみてください。
作った味噌汁は翌日も食べられる?
作り置きの安全性を「翌日だから大丈夫」と時間だけで判断するのはおすすめできません。
農林水産省は残った料理について、早く冷えるよう浅い容器へ小分けして保存し、早めに食べ切るよう案内しています。
また、味噌汁やスープを温め直す際は沸騰するまで加熱することが食中毒予防の観点から案内されています。
詳しくは農林水産省「食後に残った食品を扱う時に気を付けたいポイント」を確認してください。
風味を守るために「絶対に沸騰させない」という料理上のコツよりも、保存した味噌汁を食べ直す場合は安全な再加熱を優先します。
エリンギの味噌汁がどうしても好みに合わないときは?
無理に味噌汁に使う必要はありません。
エリンギは炒め物、パスタ、炊き込みご飯などにも使えます。
ただ、一度だけ作り方を変えて試すなら、次の順番がおすすめです。
- エリンギを薄く・小さく切る
- 量を少なめにする
- 豆腐または玉ねぎを合わせる
- 次はしめじを追加してみる
- それでも好みでなければ炒め物など別料理へ使う
味噌を濃くしたり、さまざまな調味料を足したりする前に、まず切り方と具材の比率を変えるほうがエリンギそのものが好みに合うか判断しやすくなります。
結局、エリンギ味噌汁をおいしくする一番簡単な方法は?
初めてなら、エリンギを薄めに切り、豆腐など食感のやわらかい具材と組み合わせてみてください。
そして、きのこの風味を汁へなじませたいなら、エリンギをだしと一緒に火へかけます。
食べてみて「もっと歯ごたえが欲しい」と感じたら、次回は少し厚くする。「もっときのこ感が欲しい」と感じたら、しめじを足す。
エリンギ味噌汁は、決まった切り方や投入時間を守る料理というより、自分が好きな食感へ調整しやすい味噌汁です。
「まずいか、おいしいか」で一度きりの判断をするより、食感・具材・入れるタイミングのうち一つだけ変えてみると、自分の家庭に合った作り方を見つけやすくなります。