最近、シャンプーを使わずにお湯だけで髪を洗う「湯シャン」が注目されています。
確かに、お湯だけで髪を十分にすすぐことは、多くの汚れを取り除くことができます。
しかし、これはシャンプーを使う前のステップとしての話であり、シャンプーなしで完全に髪を洗ったとは言えません。
湯シャンの背景
湯シャン、すなわちシャンプーを使わずにお湯だけで髪を洗う方法は、一部で流行っているようです。
この方法の背後には、シャンプーが薄毛やハゲの原因になるだけでなく、体全体に悪影響を及ぼすという意見が存在します。
しかし、湯シャンを行っている人自身が満足していても、その頭皮の臭いが周囲の人にとっては迷惑になる可能性があると指摘されています。
湯シャンの実践には、経皮毒というトンデモ系のニセ医学が影響している可能性があるとされています。
経皮毒とは、シャンプーなどの日用品が皮膚から体内に吸収されるという誤った考え方です。
実際には、シャンプーが体内に吸収されることはありません。
また、湯シャンを推奨する声の中には、シャンプーに含まれる界面活性剤が体に悪影響を及ぼすという意見もあります。
しかし、この考え方は科学的根拠に基づいていないとの指摘があります。
湯シャンの実践者の中には、シャンプーを使わないことで髪が健康になると信じている人もいますが、その考え方は一部の人々の信仰に近いものとされています。
湯シャンを実践している人は、その効果を信じているかもしれませんが、その頭皮の臭いが他人にとっては不快に感じられる可能性があるとの警告もされています。
有名人の影響
湯シャンの実践に関して、有名人の影響は大きいとされています。
例えば、タモリさんは背中を洗わない・湯シャンを実践しているという話が広まりました。
他にも、大物芸能人が湯シャン派であるという記事や「ハリウッドセレブでも湯シャンが流行」といった内容の記事も存在します。
しかし、タモリさんや五木寛之さんのような有名人は、髪を洗わないとしても、そのオーラが頭皮の臭いを上回るとされています。
一般の人々には、湯シャンは避けたほうが無難との意見もあります。
皮脂の問題
皮脂の問題に関して、湯シャンの実践者からの意見としては、湯シャンを続けることで頭皮から出る皮脂が減少し、健康な頭皮の状態になるというものがあります。
しかし、皮脂は常温で固体であり、その融解温度は42度付近とされています。
多くの湯シャン推奨派の記事では「髪を傷めないためにぬるま湯で」とのアドバイスがあるが、この温度では頭皮の皮脂は落ちにくいとの指摘があります。
そのため、界面活性剤の力が必要とされており、石鹸やシャンプーはこの界面活性剤の力を利用して脂を除去するとのことです。
まとめ
湯シャンは一部の人々には適しているかもしれませんが、全ての人にとって最適な方法ではありません。
シャンプーの使用を完全にやめる前に、そのメリットとデメリットをよく理解することが重要です。