様々なプロスポーツで移籍金のことが取り上げられます。
中でもサッカーではスター選手の移籍金については、大々的に取り上げられることが多いです。
一般の人にはあまりなじみのない移籍金について、どんな仕組みになっていているのかみていきましょう。
移籍金は、選手本人が受け取るものではないためチームに入るお金になります。
移籍先のチームが元々所属していたチームに支払うお金のことです。
この移籍金は各国協会のルールに基づき決定されており、仕組みも様々です。
国内から海外に移籍した選手の場合、発生した移籍金から選手を育てた育成費として移籍金の5%が育成費として得られる可能性があります。
選手に入る分と元々所属していたチームに入る分と、移籍金の内訳や設定は複雑です。
基本的には、チーム同士の折り合いがつけば自由な部分が多いです。
実際に選手に入っている金額=移籍金ではないことがわかります。
移籍金多額の選手たち!?実際選手に入るのはどのくらい?
移籍金は、選手に入るわけではありません。
えっ、と思われた方もおられるかもしれませんが、移籍金はチームとチームの間での動くお金のことです。
プロ野球では、年俸の契約の場面を報道等で大々的に報じられることがあります。
サッカーの場合は、移籍金が取り上げられることが多い為、混同して移籍金が選手に入るイメージを持っておられる方もおられるようです。
実際は、全く別のものになりますので、仕組みの理解が必要です。
移籍金が発生するのは、元々所属していたチームとの契約の期間にも関わらず新しいチームに移籍する時です。
全ての移籍に対して発生するものではなく、一定の条件化で発生します。
移籍金の育成費って何!?誰が手にする仕組みなの?
サッカーの移籍金の特徴として、海外移籍をする優秀な選手を育てたチームに育成費が払われる制度があります。
対象の選手が12歳~23歳まで所属していたチームに対して、移籍金の5%が与えられます。
その5%の中から12歳~15歳、16歳~23歳と金額割合等は違いますが、それぞれの所属期間など加味され分配されます。
サッカーの移籍金の歴代最高額は、ブラジルのエースであるネイマール選手です。
当時の278億円とされています。
5%でも約14億円です。
分配されたとしても、かなりの金額がチームに入ることになります。
貧しい国の子供達が、サッカー選手になって家族に楽にしたいといったコメントを目にすることがありますが、指導してきた方への恩返しにもなります。
この資金でチームの環境が整えることで、良い選手が集まってくる好循環になります。
育成費に対するルールが国際サッカー連盟で決定されていることが、サッカーのスケールの大きさを感じます。
育成費については、海外移籍した選手が国内の公立中学や高校に所属していた場合申請を出さず受け取らないこともあります。
いろんな事情があるのだと思いますが、自由に選べるところも良い点だと感じます。
あとがき
移籍金は、年俸とちがいチーム間でのやりとりで発生するものです。
スター選手になるとチーム間での金額上限がない選手も多く、いろんな思惑が入り乱れ移籍金が高騰します。
選手の名前と金額が認知されがちですが、選手本人に入っているお金ではありません。
チーム間での契約になりますが移籍の仕方によっては、育成に関わってきたチームへの還元されるお金でもあります。
選手の実力だけでなく、その選手が入団することで得られる経済的な効果が移籍金に反映されます。
移籍されてしまったチームは、獲得した移籍金でグランド整備やクラブハウス整備など現在いる選手への環境作りに投資できます。
一度は獲得した選手の価値を、周りのチームが評価し受け渡しお金を得ることでさらに次への投資に使っていくサイクルが維持できればチームが存続します。
サッカー好きの子供に移籍金の話をしながら試合を見ていると、お金のことにも関心を持ち勉強すると言っていました。
世界一人気あるスポーツの移籍金の話は、今後も注目されていくことでしょう。